オミクロン株でも抗原検査はできる?研究用で検出は可能?

2021年11月、アフリカで発生したとされるオミクロン株は、まだ情報が限られている変異株ではありますが強い感染力を持つことが分かっています。

オミクロン株の感染拡大が懸念される中、積極的に活用したいのが簡単に感染の有無を調べられる『新型コロナウイルス抗原検査キット』。
しかし、新たな変異種であるオミクロン株を正しく検出できるか疑問に思っている方もいらっしゃることでしょう。

そこでここでは、オミクロン株でも抗原検査はできるかどうか、『研究用』のものでも可能かどうかについて、オミクロン株の特徴と合わせて解説していきます。



変異した部分が過去最大!オミクロン株の特徴

オミクロン株は、アルファ株・ベータ株・ガンマ株・デルタ株・ラムダ株に続き、新たな変異種として2021年11月にアフリカで発生した新型コロナウイルスの変異株です。

オミクロン株は、基準株と比較するとスパイクタンパク質に30か所程度の変異がありますが、これまでこんなに多くの変異を持つ変異種はありませんでした。

この変異によってオミクロン株は感染力が強くなっていると考えられています。それを裏付ける証拠として、10月には84%がデルタ株だった南アフリカでは11月には73%がオミクロン株に置き換わった※1というデータも。(※1出典:NIID国立感染症研究所)

そんな恐ろしい特徴を持つオミクロン株に対し、日本も水際対策を取り感染拡大を防いでいますが、すでに国内でもじわじわとオミクロン株の感染者が増えつつあります(2021年12月21日現在)。

『抗原検査キット』はオミクロン株にも有効

感染力が強いといわれるオミクロン株の拡大を防ぐために活用したいのが、『新型コロナウイルス抗原検査キット』です。

『抗原検査キット』は、新型コロナウイルスに特有のたんぱく質(抗原)があるかどうかを調べることができるため、”現在の感染の有無”を手軽に確認することができます。

ただ、気になるのが『抗原検査キット』の新しい変異種に対する有効性。
変異種によって特徴が異なるため、不安に感じる方も多いのですが、スパイクタンパク質とは別のたんぱく質を調べる『抗原検査キット』は『オミクロン株』に対しても有効とされています。

WHOテクニカルブリーフでは、抗原定性検査キットの診断精度については、オミクロン株による影響を受けない可能性が示唆されている(WHO; Enhancing Readiness for Omicron (B.1.1.529): Technical Brief and Priority Actions for Member States)※2 ことからも、『抗原検査キット』でオミクロン株の検出が可能であることがわかります。(※2出典:NIID国立感染症研究所

『研究用』は『オミクロン株対応』表示されているものを

『抗原検査キット』は基本的にオミクロン株にも対応が可能とされていますが、市販の『研究用抗原検査キット』の中には品質が疑わしいものもあるため注意が必要です。

正しく調べるためにも、『研究用抗原検査キット』を新たに購入する場合は、
信頼できる会社で製造されているもの
製造メーカーが実際にオミクロン株が検出できるかを検査した結果、対応できることが証明されている『オミクロン株対応』表示があるもの
を選ぶようにしましょう。

 

 

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