10/11追記|唾液よりも推奨される”鼻腔ぬぐい液採取型抗原検査キット”のやり方とは
病院や保健所に行かなくても、自宅で手軽かつ手早く判定できることから抗原検査キットの注目度はますます高まっています。
初期は、唾液から採取して検査する方法が主流でしたが、最近ではより精密に正確な結果を出すため、鼻腔ぬぐい液で判定するものに変わってきています。
自分のため、そして周囲の人のためにも、抗原検査キットの正しいやり方を覚えて活用するようにしましょう。
10/11追記|鼻腔ぬぐい・唾液の違いは?
鼻腔ぬぐい液を使うことが一般化はされていますが、万能なわけではもちろんありません。
さまざまな要因で取れないことや結果が左右することもあります。
しかし、鼻腔ぬぐい液をつかうほうがウイルスの発現量(ウイルスの数)が多いとされ、PCR検査はもちろん抗原検査キットでも原則的とされました。
抗原検査キットやPCR検査はどちらも一定量のウイルスが必要なため、検体に多く含まれていることが重要なのです。
唾液は水を飲む、唾を飲みこむ、歯を磨くなど、ふとした動作で口内を綺麗にしてしまいウイルス量が検体の中に少なくなってしまう例が多いとされています。
抗原検査キットの検査方法は唾液→鼻腔ぬぐい液へ
当初、抗原検査をする検体は、一般的には誰でも簡単に採取できる唾液を使って行うものでした。
しかし、現在は鼻腔ぬぐい液を採取するものの方がより正確であるとされています。
のどや鼻から粘液を採取するのは大人ですら嫌悪感を感じるもの、ましてや小さなお子様の粘液を付属の綿棒などで採取するのは大変です。
嫌がって暴れた場合、けがをするリスクもあるため検査の際は、注意が必要です。
鼻腔ぬぐい液採取型抗原検査キットのやり方
- キットを用意します
- 指定された方法で鼻腔ぬぐい液を採取します
- 検体処理液の中に鼻腔ぬぐい液(付属の綿棒など)を入れます
- 平らな場所にテストカートリッジ(判定する装置)をおき、3の鼻腔ぬぐい液を垂らします
- 指定の時間(一般的に15分ほど)放置します。
- 表示部分で陽性・陰性を確認します
使用するキットによって方法は多少異なりますが、検体を採取→処理液につける→液を判定するの流れは同じです。
(参考:https://www.d-market.jp/lp/covid19-kit2104)
厚生省サイトより 新型コロナウイルス感染症の鼻腔拭い液を用いた検査について
検査結果の見方
抗原検査キットで行った検査結果の見方を、NEW GENE抗原検査キットを例に解説します。
判定部分には『C(コントロールライン)』と『T(検出ライン)』の二つのラインがあります。
陽性ならば、『C』と『T』どちらのラインも表示されます。
陰性ならば、『C』のラインのみとなります。
検査ができていなければ、『T』のみ、あるいはどちらの表示もなくなります。
『C』のラインが出ていなければ検査が適切に行われなかったということです。
もう一度、検査方法を確認し、やり直しましょう。
また、無効の場合でもまれに『T』のラインが出ることもあります。が、同時に『C』のラインがなければ無効なので判定をやり直しましょう。
抗原検査の注意点
- 帰省や打ち合わせなど、大事な人と会う前に検査をしておきたい場合
- 発熱などの症状や、近い人が発症もしくは濃厚接触者になるなど自身の感染を疑うきっかけがあった場合
感染していないことを確認するために抗原検査をする1の場合は良いのですが、
「もしかしてかかったかも?」と思って検査をする2の場合に注意したいのがタイミングです。
新型コロナウイルスの抗原検査は、ウイルスのたんぱく質の有無を確認するものなので、精度を高めるために症状が出て2~9日の間に行ってください。
この点を守って正しく行わないと、新型コロナウィルスに感染しているのに陰性と出てしまったり(偽陰性)、感染していないのに陽性と出てしまう(偽陽性)ことがあるので注意してください。