【9/13追記】行動制限なしの2022年の夏。感染から身を守る8つの対策方法

日本国内での新型コロナウイルス感染者数が爆発的に増えています。

国内の新規感染者数が2022年7月23日には初めて20万人を超えるなど、止まらない感染拡大に不安を抱いている方も多いことでしょう。

そんな中、人の動きがさらに活発になる夏休みに突入しましたが、政府は一貫して『まん延防止等重点措置』『緊急事態宣言』などの新たな行動制限は行わないという姿勢を崩していません。

しかし、現在の第七波を引き起こしているオミクロンの亜種BA.5はこれまでの変異種と比べて強い感染力を持つことがわかっていますし、新たに濃厚接触者の待期期間の短縮も発表され、感染リスクがこれまでで最も高くなっているといえます。

2022/09/13追記あり



重視すべきは感染者数ではなく重症者数・死亡者数

Face masks with inscriptions Omicron BA.4 BA.5 . Covid 19 alpha, beta, gamma, delta, lambda, mu, omicron ba 4, ba 5 variants outbreak around the world.

BA.5の対策方法の解説の前に、まず理解しておきたいことを解説します。

新型コロナウイルスの新規感染者数が連日、過去最多を更新する中、「次は我が身かも」と不安を抱いている方も少なくありません。

しかし、新規感染者数に神経質になる必要は実はそれほどありません。

新型コロナウイルスが確認された当初は、その毒性の強さで世界はパニックになりましたが、次々にウイルスが変異を繰り返す過程で徐々に毒性は弱まってきていることがわかっています。

実際、現在の主流となっているオミクロン株も重症化しづらく、死亡者数・重症者数も少ないというデータが出ています。今急激に置き換わりが進んでいるオミクロンBA.5も、BA.1株・BA.2株と同様に死亡者数・重症者数は少なく、感染者数の増加と重症化率・死亡率が反比例している状況です。

厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症について」の「国内の発生状況など」を見れば、新規感染者数は確かに激増していますが、死亡者数はほぼ横ばい、重症者数も母数の増加に比べるとかなり少ないことがわかることでしょう。

つまり、新型コロナウイルス・オミクロンBA.5は、感染力は強く新規感染者数が多いといえど、むやみに恐れるものでもないのです。
ただ、重症化しないからといってオミクロンBA.5を甘く見るのは厳禁です。

まだよくわかっていないウイルスであるがゆえに、感染・発症した場合にどのような症状が自分に出るかは誰にも分りません。後遺症もあるため、掛からないに越したことはないのです。

要注意!濃厚接触者の待機期間も短縮に

Solitude and depression from social distancing, isolated stay home alone in COVID-19 coronavirus crisis, anxiety from virus infection, Sad unhappy depressed girl sit alone with virus pathogens

新規感染者数が日に日に増加する中、日本政府は『行動制限』をしないだけでなく、2022年7月22日に濃厚接触者の待期期間を7日から5日に短縮すると発表したため、さらにこの夏は注意が必要な状況となっています。

しかも、今回の変更では、職業に関わらず誰でも待機2日目・3日目の2回の抗原定性検査での検査結果によっては3日目に待機を解除できることとなりました。さらに、家庭内や医療機関や高齢者施設などを除き、濃厚接触者の特定や行動制限を行わないとの方針も打ち出しています。

オミクロン株の特徴を見た上で社会経済活動の維持のための方針転換とはいえ、これでは感染拡大のリスクがさらに高まるおそれがあります。
というのも、潜伏期間が短い(約3日)という特性があるBA.5ですが、発症率は5日目で82.65%、3日目であれば53.05%の数字がでているからです。

(出典:国立感染症研究所 SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)の潜伏期間の推定:暫定報告

つまり、濃厚接触者がもし感染していた場合、5日間待機していてもそれ以降に発症する人は約17%もおり、3日目で繰り上げた場合はさらに発症率は高いということ。

言い換えれば、BA.5の感染力の強さに加えて、今回の濃厚接触者の待期期間の短縮により、今後は出かけた先にいる誰かが感染者である確率やそこで自分が感染する可能性がこれまで以上に高くなるといえます。

【9月13日追記】9月7日から緩和、新型コロナ水際対策

9月7日から、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため、水際対策が緩和されました。

一日当たりの入国者数の上限引き上げ

一日当たりの入国者数の上限が、これまでの2万人から5万人に引き上げられました。

いままでこれから
入国者数上限/1日2万人5万人
出国前検査72時間以内の陰性証明の提出ワクチン3回接種者免除
観光ツアー添乗員付きのみ添乗員なしも可

個人旅行は今までと変わらず

 

緩和が行われた反面、個人での旅行は、原則として旅行会社が手配・すべての入国者に対しビザの取得義務が引き続き行われます。

しかし進む円安などもあり、政府はさらなる緩和を検討。
感染状況なども見極めながら、緩和の時期を判断する方針としています。

一方、「県民割」に代わる観光需要の喚起策「全国旅行支援」の開始時期についても検討しているとされています。

わが身・家族を守るための8つの方法

感染予防アイコン

不安な状況ではありますが、自分が新型コロナウイルスに感染しないためにできることはこれまでと変わりません。

  1. こまめな手指消毒・うがいをする
  2. マスクを着用する
  3. 3密を避ける
  4. 毎日の体温計測を続ける
  5. 定期的に抗原定性検査(抗原検査キット)でのチェックをする
  6. 十分な睡眠・休息をとる
  7. バランスの取れた食事を摂る
  8. 効率的な部屋・空間の換気を行う

他のウイルスと同じく、新型コロナウイルスも自身の免疫力が高ければ感染しても発症を抑えることができます。規則正しく、健康的な生活を続けることも新型コロナウイルス対策として重要ですので心掛けるようにしましょう。

また、BA.5は倦怠感・発熱・頭痛・喉の痛みなどの症状が現れるため、夏バテや夏風邪と混同してしまう方も少なくありません。
しかし、違和感や不調を感じたら真っ先に新型コロナウイルス感染を疑い、適切な対処(医療機関の受診)を行うようにしてください。

非常に感染力の強いウイルスに直面している日本。現在、政府から行動制限は設けられていませんが、それは自由気ままに行動して良いということではなく、一人ひとりが適切な感染症対策を行うことを前提としています。

自分や大切な人を守るため、適切な感染症対策を常に行うようにしましょう。

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