陰性なのに陽性反応?”偽陰性”に要注意!抗原検査キットとPCR検査の違い

風邪症状が出ることが多いといわれている新型コロナウイルスの変異種・オミクロン株の爆発的な感染拡大に伴い、手軽に使える抗原検査キットの需要が高まっています。

しかし、抗原検査キットの検査で「陰性」と出た後、PCR検査を行って「陽性」と判明した噺家の春風亭昇太さんのケースのように、抗原検査キットによる「偽陰性」も問題に。

そこでここでは、抗原検査キットとPCR検査の違いと合わせて、抗原検査キットで偽陰性が出る原因、抗原検査キットの適切な活用法について解説します。



 

新型コロナウイルスの抗原検査とPCR検査とは

抗原検査もPCR検査も「現在、新型コロナウイルスに感染しているかどうか」を調べる検査です。

抗原検査は、ウイルスが持っている特有の抗原(たんぱく質)が検体の中にあるかどうかで陽性・陰性を判定する検査です。

一方、PCR検査はウイルスの遺伝子を『増幅』させて検出する検査です。

検体の中にあるウイルスの遺伝子を増やして感染の有無を調べる検査のため、検体中のウイルス量が少なくても検出が可能。そのまま検体の検査を行う抗原検査と比べるとPCR検査の精度が高いといわれるのはそのためです。

抗原検査PCR検査
目的現在の感染の有無を調べる
調べるものウイルスのたんぱく質(抗原)ウイルスの遺伝子配列
精度50~70%程度70%程度
調べる場所自宅検査機関
結果が出るまで15分程度数時間

手軽かつ短時間で検査できるというメリットがある抗原検査キットですが、問題となるのがその精度です。

実際、陽性であるのに陰性と判定される「偽陰性」の問題が起こっています。

抗原検査キットで「偽陰性」がでる原因

自宅などで手軽に検査できるのが魅力の抗原検査キットですが、次の原因で「偽陰性」と判定されることもあるので注意が必要です。

・正しく検体を採取できていない
・正しくキットを使えていない(検査方法が間違っている)
・検査結果を正しく読み込めていない
・検査を行うタイミングが早すぎる

抗原検査キットは、検体(主に唾液)の中に、新型コロナウイルス特有のたんぱく質があるかどうかを調べるキットです。

検査のプロが実施するのではなく自分で検体を採取し、使い慣れないキットで検査をするわけですから、検体の採取方法や検査方法になんらかの間違い・手違いがあり、その結果、正しい検査ができていないことがあります。

また、検査結果を正しく読み込めていないケースもあります。

陽性の場合は『C』『T』どちらにもラインが出現し、陰性の場合は『C』のみにラインが出現します。
問題は、検査が無効(正しく測定できていない)であった場合です。
『C』『T』の両方にラインは現れない、もしくは『T』のみにラインが出現した場合は検査ができていない

ということなのですが、それを『陰性』と勘違いして感染を見過ごしてしまう人もいます。

また、一定量以上のウイルス量がないと抗原検査キットではウイルスを検出できません。
そのため、抗原検査キットを使うタイミングが早すぎた場合、検体中のウイルス量が少ないために、陽性であっても陰性と出てしまうことがあります。

抗原検査キットを正しく使って有効な感染対策を

やり方やタイミングによっては「偽陰性」が出てしまうリスクもある抗原検査キットですが、感染者が激増して病院等がパンク寸前の今、セルフチェックとしてキットを正しく活用することはこの国の医療を維持するためにも非常に重要です。

オミクロン株が猛威をふるう今、発熱や咳など、一見、ただの風邪のような症状が出た場合に、「風邪かな」と見過ごさず、まず抗原検査キットを使って新型コロナウイルスなのかそうでないのかを調べましょう。
そうすれば、新型コロナウイルスであった場合に、家族や周囲の人に知らない間に感染を広げてしまうことを防げます。
また、医療機関等の負担を軽減させ、より専門的な治療が必要な方にリソースを回すことができます。

抗原検査キットを使う上で重要なのは、正しいタイミングで正しい方法で使うことです。
結果、陰性であった場合もそこで安心せずに体調を見、不調が続くならば自主隔離しつつ抗原検査キットで再検査を行いましょう。

また、オミクロン株は無症状の方も多いという特徴を持つ変異種です。
そのため、症状が出ていなくても、出張や旅行、帰省、大勢で集まる場所へ行く場合など、前もって抗原検査キットでセルフチェックしておくようにしましょう。

 

 

 

 

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