ステルスオミクロン(BA.2株)とは?新たな変異種の特徴と抗原検査キットのやり方を解説

2021年11月末に南アフリカに登場した新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株はあっという間に世界中に広がり、デルタ株と置き換わりました。

そんな強力な感染力を持つオミクロン株(BA.1株)はさらに変異し『ステルスオミクロン(BA.2株)』として拡大、2022年1月にはイギリス・デンマーク等でさらに置き換わったといわれており、その傾向は日本でも徐々に現れてきています。

新たな変異種が判明するたびに気になるのが”手軽に感染の有無を調べられる抗原検査キットが有効かどうか”です。

そこでここでは『ステルスオミクロン(BA.2株)』に新型コロナウイルス抗原検査キットは使えるのか、使い方は変わるのかについてステルスオミクロンの特徴と合わせて解説します。



ステルスオミクロン(BA.2株)にも抗原検査キットは使える

結論を先に述べると、抗原検査キットはステルスオミクロン(BA.2株)にも使えます。

ただ、抗原検査キットは検体の中にウイルス特有のたんぱく質があるかどうかを調べるだけのものなので、抗原検査キットで検査をして『陽性』であっても、それがオミクロン(BA.1株)なのかステルスオミクロン(BA.2株)なのかを判別することはできません。

そもそも、なぜBA.2株が『ステルス(隠密・こっそり)』と呼ばれるのか。
その理由は、ステルスオミクロン(BA.2株)は、通常のPCR検査でもオミクロン株(BA.1株)かステルスオミクロン(BA.2株)か判別できないからと言われています。
抗原検査よりも詳しく、さらに何の変異種なのかがわかるという正確性の高さがPCR検査の最大のメリットでしたが、このステルスオミクロン(BA.2株)に限っては、より詳細な遺伝子検査をしないとわからないという厄介さがあります。

ステルスオミクロン(BA.2株)の特徴

どちらも『オミクロン株』であるなら、BA.1株でもBA.2株でも構わないのでは?と思われる方もいることでしょう。

しかし、ステルスオミクロン(BA.2株)は、オミクロン株(BA.1株)と比べて

  • 感染力がさらに高い
  • 潜伏期間が半日ほど短い

という特徴があります。

ステルスオミクロン(BA.2株)とオミクロン株(BA.1株)は、入院率・重症度はあまり変わらないといわれています。が、感染力が高いステルスオミクロン(BA.2株)に感染すると、オミクロン株(BA.1株)に感染した時よりも早く広く多くの人に感染させてしまうリスクが高くなってしまうと考えられます。

つまり、オミクロン(BA.1株)より危険だと考えられていることも。

それは、WHOが「※感染・伝播性、免疫からの逃避及び病原性を含むBA.2の特徴に関する研究は、BA.1と比較し、独立的かつ比較的に優先されるべき」と警鐘を発していることからも明らかです。 (※出典:厚生労働省検疫所FORTH

ちなみに、ステルスオミクロン(BA.2株)の主な症状として

  • 発熱や悪寒
  • せき
  • 倦怠感
  • 筋肉や体の痛み
  • 頭痛のどの痛み
  • 息切れまたは呼吸困難
  • 鼻づまりや鼻水
  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢

などがあります。
オミクロン(BA.1株)と同じく、デルタ以前の変異種のような味覚・嗅覚の低下はなく、重篤化するリスクも低いとみられていますが、油断は禁物。
より一層徹底した感染症対策を行いましょう。

どの変異種かはわからなくても抗原検査キットで検査を

日本でも各地で報告されるようになったステルスオミクロン(BA.2株)のこれ以上の拡大を防ぐためにも、違和感・異変を感じたらすぐに抗原検査キットで検査をしましょう。

ステルスオミクロン(BA.2株)の場合も抗原検査キットの使い方は全く同じです。

  • 違和感を感じた時
  • 陽性者や濃厚接触者と接触した時
  • 旅行・出張・イベントなどに参加する前・参加した後
  • 定期チェック

など、おのおのが必要と思うタイミングですぐにお使いください。

ステルスオミクロン(BA.2株)であれ、オミクロン(BA.1株)であれ、感染力の高さはデルタ株以前の変異種と比べて高いことには変わりがありません。

季節的に「風邪かな?」「花粉症かな?」と思ってしまいやすい時期ですが、安易な自己判断は厳禁です。
抗原検査キットを使って感染の有無を速やかに確認することが周囲の大切な人たちを守る最善の選択となるのは間違いありません。

 

 

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