自宅で正しく検査!新型コロナウイルス「抗原検査キット」使用時の注意点

感染力の強いオミクロン株が猛威をふるう中、品薄になるほど需要が高まっているのが自宅で簡単に感染の有無を検査できる「抗原検査キット」です。

早期発見・早期対策に役立つ「抗原検査キット」ですが、正しく使わなければその有効性も意義も限りなく低くなってしまいます。

そこでここでは、抗原検査キットについて、正しく判定するために知っておきたい使用時やその他の注意点について解説していきます。

 



自宅での「抗原検査キット」活用で早期発見・早期対策を

抗原検査キットには、「承認済み抗原検査キット」と「研究用抗原検査キット」の2種類があります。

国から承認を受けた「承認済み抗原検査キット」は、

以前は病院・保健所等でしか使ことができませんでしたが、新型コロナウイルス拡大による特例措置として現在は薬局で薬剤師の指導を受ければ購入が可能となっています。

もう1つの「研究用抗原検査キット」は国の承認を受けていない「抗原検査キット」です。

しかし、日本の承認を受けていないとはいっても、ヨーロッパ連合(EU)加盟国の規格を統一した安全基準のCEマーク取得をしたものなど、海外で性能が確認されている「研究用抗原検査キット」であれば品質になんら問題はありません。

ただ、そうでない「研究用抗原検査キット」があるのも事実です。

「研究用抗原検査キット」を購入の際は、品質をチェックして選びましょう。

ちなみに、どちらの「抗原検査キット」も、検査の方法は同じです。
自宅で自分の検体を採取して15分程度で感染の有無を調べることができます。
疑わしい時や人と会う前の確認など、コロナ禍の中でおのおのが適切な行動をするためのツールとして活用されています。

 

抗原検査キットを使って自宅で検査する時の注意点

手軽に自宅で新型コロナウイルス感染の有無を検査できる「抗原検査キット」を、より有効に活用するには正しく使うことが何よりも重要です。

そのため、検査をする時は、

  • 適切なタイミングで行う
  • 正しく検体を採取・抽出する
  • 正しく判定結果を見る
  • テストプレートを平らな場所に置いて検査する
  • 正しく時間を測る

の5点に注意して行いましょう。

まず、検査をするタイミングが早すぎる場合、感染していても「陽性」判定が出ないことがあるので注意が必要です。
疑わしい症状がある時は、一度の検査で「陰性」と出たとしても、時間をおいて改めて「抗原検査キット」で再検査を行うようにしましょう。

また、「抗原検査キット」は正しく検体を採取・抽出することも重要です。
キットによって異なりますが、自分で唾液や鼻の奥・喉の奥の粘膜を検体として採取・抽出します。その際に検出に必要な量をとれていなければ、当然、検査結果の精度も落ちてしまいます。
使用前に必ず取扱説明書を読み、正しい検体の採取・抽出方法を理解してから検査を行ってください。

また、検査結果を正しく読み取ることも重要です。
間違える方が多いのは、T(テストライン)がプラス(線が入る)・C(コントロールライン)がマイナス(線がない)だった場合です。
これは検査が「無効」であったという表示です。再度検査を行うようにしてください。

また、水平な場所にテストプレートを置き、正しく適量の検体を垂らして指定された時間待つことも重要です。

「抗原検査キット」のその他の注意点

正しく使用することが「抗原検査キット」の精度を高めるなによりも大事なポイントです。
しかし、それ以外にも自宅で使用する場合、注意したい点があります。

  • 使用前にキットの使用期限を確認する
  • 使用したキットは、袋に密閉して廃棄する
  • 正しく保管する
  • ローリングストックを行う

あまり知られてはいませんが、「抗原検査キット」にも消費期限があります。期限を過ぎたキットは精度が落ちるおそれがあるので、使用前に必ず確認しましょう。

また、使用した後のキットは、家族やごみ回収業者などへの二次感染を防ぐため、ビニール袋に入れて口を閉めてお住いの自治体の指示に従って廃棄することも重要なポイント。

「抗原検査キット」は、正しい判定結果を出すために正しく保管することも欠かせません。
品質保持のため、室温2〜30℃の冷暗所で保管を。
高温多湿の場所、直射日光が当たる場所、寒すぎる場所(2度以下)などで保管しないでください。

最後に、常に適切な「抗原検査キット」を使えるように、ローリングストック(消費期限の早いものから使い、使った分を新たに補充する)を行うようにしましょう。

自宅で手軽に使える「抗原検査キット」は品薄の今、限りある資源です。
検査の仕方が間違っていて正しく検査できなかった、消費期限切れで使えずに廃棄することになった…など残念なことにならないように、正しく使い、大切かつ有効に活用していきましょう。

 

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