【抗原検査】ワクチン接種後でも必要?対処仕方は違う?
簡単かつスピーディに新型コロナウイルスの感染の有無を調べられる抗原検査。
2021年10月には医療機関や自治体などで使われていた承認済み抗原検査キットも薬局で買えるようになるなど、感染拡大防止の切り札としてこれまで重要な役割を担ってきました。
その一方、新型コロナウイルスワクチン接種者も増え、現在では全体の7割以上がワクチン接種済みという現在。
新型コロナウイルスワクチンを接種後に抗原検査・抗原検査キットは必要なのかについて解説していきます。
抗原検査は新型コロナウイルスワクチン接種後でも必要
新型コロナウイルスワクチンを接種後も、抗原検査は必要です。
様々なメディアでも報じられていますが、ワクチン接種だけでは完全に新型コロナウイルス感染を防ぐことはできないからです。
ワクチンは感染する前に体内にウイルスの抗体を作り免疫システムを構築するものです。
しかし、ワクチン接種で重症化しにくくなるというメリットはあるものの、場合によっては感染・発病しますし、感染した時には他者にもうつすおそれもあります。
特に、変異を繰り返している新型コロナウイルスは、ワクチンによって獲得した免疫が効きにくくなるおそれがあるとされています。
事実、多くの国民が新型コロナウイルスワクチンを接種したイスラエルでは、デルタ株に置き換わったことで、発病・感染を防ぐ効果が91.5%から64%まで下がったとされています。(参照:厚生労働省公式HP )
そのため、新型コロナウイルスに感染したかどうかを調べる『抗原検査』は、ワクチン接種の有無に関わらず、疑わしい症状が出た時に使う必要があるのです。
新型コロナウイルスワクチン接種後でも感染の有無の確認には『抗原検査キット』
ワクチン接種後に感染を疑う症状が出た場合には、手軽に利用できる『抗原検査キット』を活用することをおすすめします。
『抗原検査キット』は新型コロナウイルスが持つ特有のたんぱく質(抗原)を検出するものなので、抗体を作る新型コロナウイルスワクチンの影響を受けることはありません。
(参照:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院HPより)
ただ、ワクチンを接種していることで感染したのに症状があまり出ないケースもあります。
しかし、無症状であっても感染していれば他の人にうつすおそれがあるため、家族や同僚など身近な人の感染が判明し、自分の感染も疑わしい場合には、それ以上感染を広げないためにも『抗原検査キット』で調べるようにしましょう。
新型コロナウイルスワクチン接種後に陽性とわかった場合も医療機関を受診
ワクチン接種後のに『抗原検査キット』を使って陽性と分かった場合も、必ず医療機関を受診しましょう。
受診してPCR検査で感染が確定した後には保健所の指示に従ってください。
また、偽陰性を防ぐために、使用する『抗原検査キット』は精度の高い信頼できる製品を使うことが重要です。